マンションの住み心地鑑定術



 

■快適・安心に暮らすための5つの条件
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▼明るく暖かく暮らす

日当たりがよい部屋は明るいだけでなく、冬場は太陽光で室内が暖まるので、省エネにもなる。

 

▼騒音に悩まず暮らす

新築マンションは、上下階の間の床や隣との境の壁を厚くして、生活音などが聞こえにくいつくりが一般的。

 

▼犯罪の心配なく暮らす

マンション内への不審者の侵入や、ピッキングによる空き巣の被害に遭いにくくする工夫に注目。

 

▼冬暖かく、夏涼しく暮らす

外気温が室内に伝わりにくく、冷暖房の時間が少なくて済むマンションなら、家計にも地球にも貢献できる。

 

▼シックハウスになりにくい

住宅建材等から放散される化学物質が原因で起こる「シックハウス症候群」を防ぐ対策をチェックしておこう。

 

 

■住戸の向き、窓の大きさ
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▼向き

南向きは一日を通して日が入る。南向き以外は一日のうち日が入る時間が限られる。家で過ごす時間が午前、午後など限られる場合は東や西向きを選ぶのも手。

 

▼窓の高さ・幅

最近は、外の光を効率よく取り込むため、窓の幅を広くする物件が多い。また、天井まで窓があるハイサッシは部屋の奥まで日が入る。

 

 

■床や壁のコンクリートの厚さ
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▼上下階の音対策

子どもが跳びはねる音などは床スラブが厚いほど伝わりにくい。20cm以上あるか確認しよう。スプーンなど硬いものが落ちる音は、フローリングおよび下地パネルの遮音性能が高いと聞こえにくい。フローリングの材質などもチェックしておこう。

 

▼流水音の対策

水を流した音が聞こえにくいよう、PS(パイプスペース)をボードで二重に囲んだり、排水タテ管に遮音シートを張るなどの対策が取られることが多い。

 

▼隣の住戸との間の音対策

隣の住戸からの話し声や楽器やステレオの音は、戸境壁が厚いほど聞こえにくい。新築マンションは18cm以上が一般的。

 

 

 

■省エネ対策・住戸の位置
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▼断熱性能

断熱性能の高さを知りたいときは、住宅性能表示制度「断熱等性能等級」の何等級に当たるか聞いてみよう(最高は等級7)。新築マンションは等級3または4が多い。

 

▼省エネ性能

冷暖房などの住戸内設備を含む、建物全体の省エネ性能は、住宅性能表示制度、「一次消費エネルギー消費量等級」の項目で確認できる。等級1・4・5に分けられ等級4が標準。

 

【省エネ設備も要チェック】

最近は新築マンションの多くが省エネ型の給湯器を採用。太陽光発電システム付きの物件もある。また、建物の断熱性能と省エネ設備の組み合わせによって一定の省エネ基準満たした物件を買うとトクできる制度も。

 

【省エネ物件に適用されるおトクな制度例】

フラット35S:一定期間の金利が、一般のフラット35より0.5~0.25%引き下げられる。

住宅ローン控除:最大控除額(13年間合計)が455万円(一般住宅は273万円)

※制度にはそれぞれ期限があるので公式HPで確認しよう。(フラット35Sの金利引き下げは2024年3月末までの申込受付分に適用。ただし、フラット35Sには予算上限があるため、期間内に受付終了となる場合も。住宅ローン控除の最大額は、2023年12月末までに入居した場合を想定。)

 

▼窓ガラス

最近は複層ガラスを採用する物件が増えている。外の冷気が内側のガラスまで伝わりにくく、一般のガラスに比べ結露もしにくい。

 

▼住戸の位置

住戸内の熱は、屋根、壁、窓などから出入りする。断熱性能は、外気に接する面が少ない中間階の中住戸が高いといえる。

 

 

■内装材の材質・換気対策
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▼24時間換気システム

基本的な換気機能に加え、換気によって部屋の温度が変わりにくい「新交換型」や湿度も変わりにくい「全熱交換型」のシステムを採用する物件もある。

 

▼内装材の材質

内装材には「F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量が極めて少なく制限なしに使える)」「F☆☆☆(放散量は少ないが使用量に制限がある)」等の表示がある。

 

 

■最新システム導入・安全な配置計画
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▼エントランス

来訪者を住戸内のモニター画像で確認できるのが一般的。留守中の訪問者を録画できるモニターもある。

 

▼エレベーター

内部が見える防犯窓や防犯カメラの設置はほぼ標準。エレベーターホールにもオートロックを設ける物件も。

 

▼駐車場の入口

車の盗難などを防ぐため、リモコンで開閉できるオートシャッターやチェーンゲートを設置する物件が増加。

 

▼防犯カメラ

防犯カメラ設置で盗難や車上荒らしを抑止。映像は管理員室で統括、一定期間録画・保存されることが多い。

 

▼駐輪場

盗難やいたずら防止に、防犯カメラを設置したり、駐輪場の出入口に鍵を設ける物件もある。

 

▼照明

夜の間、敷地内に真っ暗な場所ができないよう、適切な位置に照明が設置されているか確認しておこう。

 

▼鍵

ピッキングされにくい鍵を採用する物件が多い。センサーにかざすだけで施解錠できる非接触型キーも増加。

 

▼窓

1階や最上階の住戸の窓には、防犯センサーを設置するのが一般的。防犯ガラスを採用する物件もある。

 

▼管理・警備体制

警備会社と提携して緊急時に対応する物件が標準に。管理員や警備員が24時間常駐する物件も増えている。

 

▼共用廊下・階段

共用廊下や階段の見通しがよいと侵入者抑制に。バルコニーに侵入できない位置にあるかもチェック。

 

▼フェンス・生け垣

敷地の周りを高い塀や壁にするより、見通しのよいフェンスや生垣のほうが、死角が少なく隠れにくい。