女性が持ち家を買うときの注意点は?



 

こころもち広い間取りを選択、特に結婚後に住めない事態には注意が必要

独身の女性が1人で家を買う場合、予算の関係から1DK前後の間取りを選びがちだが、2LDK以上の物件を選ぶのがおすすめ。登記簿面積ベースで50㎡以上であれば税制優遇の恩恵も受けられるし、結婚して家族が増えても住み続けられるからだ。ただし、結婚相手の社宅で暮らすことになったり、離れた土地に嫁ぐ、あるいは、田舎の親元に戻るなど、買った物件に住み続けられなくなる場合は注意が必要だ。

 

住宅ローンはあくまで本人がその物件に住むことを条件に低い金利で貸してくれるローンだから、民間金融機関の場合は金利の高いアパートローンへ切り替えとなったり、フラット35では一括返済を求められる可能性もある。その場合は、いったんアパートローンに借り換えれば、他人に貸しても文句は言われない。ただ、借り換えには手数料も必要だし、抵当権抹消のための現金が別途に必要となる可能性もある。

 

私の例で説明すると、1300万円の頭金を用意して2900万円のローンを住宅金融公庫で組んでマンションを購入。だが、4200万円という物件価格には売主の利益なども含まれていたため、借り換え時の担保価値は2500万円程度と判定。つまり、400万円の担保割れ状態となった。結局この400万円と、諸費用100万円を現金で用意して、ようやく借り換えができた次第。もしも現金が用意できなければ借り換えは出来ず、一括返済もできないから、せっかく買った家は競売に出すことになってしまう。このようなケースのために、現金は多めにとっておくことも大事。