高齢になると住まいを借りにくいって本当?



 

保証人など身寄りのないお年寄りは、まだまだ借りにくい難しい現状がある

一般の賃貸住宅で高齢者が家を借りることは、正直なところ難しい。冷たい話になってしまうが、高齢者の孤独死もよく報道される通り、部屋で亡くなる確率が若者より高く、その場合、次に貸すのが非常に難しくなるためだ。また、病気で入院する可能性も高い上に、いったん入院すると長期になりやすく、部屋の管理ができない。その上、就労収入がないため、家賃が滞ると回収できる見込みが少なく、かといって追い出すこともできない。同じ貸すなら若い人の方がよく、身寄りのないお年寄りは避けたいのが業者の本音だ。

 

老人ホーム、介護付き高齢者住宅に入居する費用は想定以上に高い。だから、かつては一般の賃貸を断られた場合は市営住宅や県営住宅を借りるのが一般的だった。昨今、地域優良賃貸住宅<高齢者型>(旧来の高齢者向け優良賃貸住宅制度)が注目されるが、自治体により大きな差があり、自治体の財政難から新規供給が滞っているところもある点にも留意。