第一期分譲マンションVS最終期分譲マンション

広告チラシを見ていると「この物件はたしか完売したはずじゃ？」と思うことが多い。よく見ると「第一期完売、第二期好評売出中」の文字。これは、期を分けて小出しにすることで、まんべんない売れ行きを目指す業者のなせるワザ。売れ残りをつくりたくないから、特定の物件に人気が集中して、あとは不人気な物件ばかり残る事態を避けることが主な目的だ。

注目を集めて良い評判が欲しいという思惑が業者にあるから、南向きなどの好条件の物件を選びたいなら第一期が有利。それはすなわち、価格設定が高めの物件になることを意味するが、業者によっては第一期に低価格物件をもってくるところもある。気に入ったマンションは、欲しい住戸の売り出し時期をモデルルームでチェックし、複数回の訪問がおすすめ。いま売り出してない物件でも希望を伝えることで、分譲期を調節してくれたり早めの情報を入手できる可能性もある。

なお、売れ行きが鈍いマンションの場合は、最終期にぐっと低価格な物件が出てくることも。南向きにこだわらなければ最終期のほうがお得になる可能性もある。