マンション選び)外断熱VS内断熱



 

断熱材をコンクリート躯体の内側に入れてつくるのが内断熱で、外側に入れるのが外断熱。理論上は外断熱が有利。なぜなら、コンクリートは熱しやすく冷めやすく、躯体の内側に断熱材を入れると、外気の影響を受けたコンクリートと空調による室内の気温差が大きくなる。つまり、内断熱ではカビの原因となる結露ができやすい。しかし、外断熱なら、外気によるコンクリートへの影響を防ぐから、結露ができにくい。結果、エアコン代も減って環境にも優しい。その上、同じコンクリート躯体なら、外断熱にすれば、断熱材の厚さだけ部屋も広くなるとの計算も。建物本体のの生命線であるコンクリート躯体の痛みも軽減されるから、建物の寿命が長くなる。

 

しかし、マンションで完璧な外断熱を実現することは実際にはかなり難しく、バルコニー部分からの熱の伝導を防いだり、高度な技術が必要。凸凹のあるデザイン性の高い物件では、外断熱を謳っていても中途半端な出来栄えになっているケースが多いようだ。外断熱のコストは内断熱の1割増し以上だから、手頃な価格の外断熱物件は逆に慎重なチェックが大切。