住宅ローン）団信付きＶＳ三大疾病保障付き

ローン契約を結ぶとき、加入が義務付けられる保険。一昔前は団信しかなかったが、最近ではがん保障付きや三大疾病保障付きなども多く見かけるようになって人気だ。さて、保障内容を比べると、団信はローン返済者が死亡したときのみ、以後のローン返済がナシになる。一方、疾病保障付きだと、死亡時に加え、所定の病気で重い状態になったときにも住宅ローン返済が免除される点が魅力だ。

だが、問題は２つある。１つは保険料の負担で、団信なら提示されたローン金利に込みだから事実上タダ。一方、ガン保障なら０.１％、三大疾病保障付きなら０.３％程度が保険料として金利に上乗せされるしくみだから、実際に借入額にかけてみると決して軽い負担ではない。それに金利に込みだった死亡時の保障分までローン返済者の負担になり、団信加入より損になる。

退職前にローンを完済する人は、さあこれからが大切！と思うときに疾病保障がなくなってしまう点にも留意が必要。団信に入って、疾病保障が欲しい場合は別途に自分で保険に入った方が、保険料面でも保障期間面でも合理的。