設計者が、実際に生活する人のことを考えた配慮をしているかどうかは、トイレで簡単にわかる。たとえば、ペーパーホルダーの位置は、座ったときに左にあるか、それとも右か。毎日使うからこそ、実は左に設置してあるほうが、使用料が減り、家計に優しい。右利きに便利な右側にあると使用量が多くなってしまうのだ。これは実は、住宅界の言わずと知れた常識。
照明の位置も重要なポイント。立ち位置の真上に設置されていたら、立ったとき手元に影ができる。狭い空間だからこそ視覚的にも開放感を損なわない配慮が欲しい。照明は、座る位置の上あたりかサイドにあれば良し。