■遮音等級Dは大きいほど良く、Lは小さい方が良い
マンションに住み始めて一番多い苦情は、実は生活音。コンクリートは、意外に音が響きやすい。特に、足音やイスを引きずる音は住んでから気になる人も多い。モデルルームで営業員に聞くか、設計図書という書類を見せてもらって遮音等級をチェックしよう。
床はL、壁はDで表されていて、どちらも50を基準に考えるといい。ただし、Lは小さいほど、Dは大きいほど良い尺度である点に注意。たとえば、床の遮音性はL-40なら気配は感じてもほとんど聞こえない程度。L-45はスプーンを落とすとかなり聞こえるが、人の歩行音はほとんど意識しない程度。L-50はイスを引きずる音や歩行音が小さく聞こえる程度だ。L-60だとスリッパで歩く音までよく聞こえる、といった感じだ。
さて、壁の遮音性については、D-40だとピアノの曲がはっきりわかり、隣戸の生活行為がある程度わかる。D-50は隣戸の会話などもほとんど聞こえず、日常生活で気兼ねなく生活できるレベルだ。D-60になればカラオケパーティを行っても問題ない。
音対策というと、外の音だけを意識しがちだが、上下左右の生活音対策が実は大事。