RCとSRCの違いって?



 

■マンションの造りでよく見る英字

マンションの構造といえば必ず出てくるこの表記。Sは鉄骨、Rは鉄筋、Cはコンクリートのこと。「RC造」では、鉄筋で柱・梁の形を組み、そこにコンクリートを流し込んで四角柱をつくる。地震に対しては硬度で対抗する仕組み。超高層マンションなどで使われる「S造」の場合は、「RC造」に比べて建物を軽量化できる。地震に対しては、積極的に建物を揺らすことによって建物自体の倒壊を防ぐ。「SRC造」は鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた造り。「RC造」の柱と梁の中心に鉄骨を補強したものだから、「RC造」の硬度に加え「S造」の粘り強いしなやかさを合わせ持つ。

 

なお、最近は「PC(プレキャスト)工法」なるものもよく見かけるようになった。これは、床や壁、梁などのコンクリート部材を先に工場でつくっておいて現場で組み立てる方法。工場でつくるから質が均一化されるメリットがある。ちなみに、前述の「RC造」は、現場で生コンクリートを固める作業で行う。