■実は最上階は灼熱地獄⁉防犯対策でホームセキュリティも
マンションでは、同じ間取りでも、上階になるほど物件価格はアップ。見晴らしが良いので、一般に高いところほど人気が高い。だが、人気があるということは、住み心地が良いことを指すとは限らない。たとえば、最上階。天まで届く高さで眺めは最高だが、日差しの強さも格別だ。強風のために窓は開けられないため、空調代もばかにならない。また、最近の泥棒は屋上経由で最上階を狙うケースも増えており、防犯上のリスクは思ったより高いため、ホームセキュリティ設置義務があることも。
日当たり・湿度対策と防犯上の懸念から敬遠されがちな下層階も、共用部分の庭を個庭感覚で使えたり、足音で階下に迷惑をかけないなど、小さな子どものいる家庭には嬉しいメリットになることも。そんな中、おすすめなのは、実は中層階の物件だ。停電や災害時などエレベーターが使えない時や、通勤時の混雑時にも、階段で降りられるのは便利で安心だ。免震構造のマンションでも、上階ほどの大揺れはしない安心感もある。4階前後なら泥棒の心配も少なく、街路樹の緑が見えるといった想定外の好眺望があることも。名より実のメリットが中層階にはある。