建ぺい率と容積率の違いは?



 

■よく耳にするけど違いがわかりにくい「率」

建物の広さを決める2大要素は「建ぺい率」と「容積率」。「建ぺい率」は土地面積に対する、建築面積の割合のことで、100㎡の土地について、建ぺい率が50%なら50㎡の面積に建物を建てられることを意味する。一方、「容積率」は、敷地面積に対する、建物の延べ床面積の割合のこと。先の例で、容積率が100%で2階建てなら2階の面積は50㎡までOKということに。

 

建ぺい率・容積率が高いと、その土地の利用価値は高いということになるが、用途地域や都市計画によって率に幅がある。たとえば、第一種低層住居専用地域では、比較的低く設定されていて、庭などの緑が多くなり、高い住宅が少ない街並みになる。逆に商業地域では、高めに設定されているため、土地いっぱいの面積に、高い建物が建てられる。

 

建築基準法で定められた建ぺい率・容積率の上限を超えると、それはすなわち違法建築物件ということになる。土地を購入してから家を建てる場合は、買ってから土地に合う家を考えるのではなくて、買う前に希望の間取り、広さを絞り込んで、建築可能かの判断が大切。建ぺい率・容積率、その他の制約は、しっかり確認を。