火災保険の選択、ポイントは水漏れ・水災補償



 

火災保険は火災のみを補償すると思われがちだが、さにあらず。落雷で壊れたDVDの修理代や、泥棒が入って壊れた窓ガラスの費用も支払われるし、給排水設備の故障による水漏れなど、住まいのトータル補償ができる火災保険もある。

 

注意したいのは、火災保険の補償範囲には、大きく分けて3ランクある点。“梅”レベルの「住宅火災保険」、“竹”レベルの「住宅総合保険」「団地保険」などの総合保険、“松”レベルの各社オリジナルの新型火災保険があるが、給排水設備の事故による水漏れや盗難、水災(補償額に上限あり)まで含めた補償は“松” “竹”レベルの火災保険でないと得られない。

 

マンションでは、入居後のトラブルとして多いのは“水漏れ”だから、少なくとも“松” “竹”レベルで検討することが大事。階下への賠償に備えて個人賠償責任特約も合わせて契約しておきたい。なお、“竹”レベルでは、台風などの風災などは損害額20万円以上の場合だけとか、水災被害は7割までしか補償しないといった制限が存在する。オールマイティ補償にしたいなら、“松”レベルの火災保険の中から選ぶのが安心。