繰り上げ返済で残高をコントロールできる人に向いている



 

■繰り上げ返済で残高をコントロールできる人に向いている
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変動金利でのローンの返済が向いているのは、ローンの残高をコントロールできるタイプの人です。まず大前提として、「金利の動向を見て銀行を乗り換える」「金利タイプを変更して安い金利を維持する」などという考えは捨ててください。「いつ金利が上がるのか?」「どれだけ上がるのか?」は銀行に握られているので、私たちにとっては完全に不利な状況です。これに対して、「金利が上がったらどれだけ繰り上げ返済するか?」は、銀行にはコントロールできません。ネットで手続きすればいつでも、ノータイムで、無料で繰り上げ返済をすることができるからです。金利の上げ下げの主導権を握られるのは仕方がないことです。私たちにできるのは、金利が低いうちに、また、住宅ローン控除で守られているうちに、繰り上げ返済のための貯蓄を貯めていくことです。それが銀行への対抗手段であり、それを実行できる人が変動金利に向いているのです。

 

●「変動金利の2つの4」をクリアできるタイプの人は?

手取り月収で、「変動金利の2つの4」をクリアすることが最低ラインです。また、コツコツ貯金ができる人にも変動金利は向いています。条件的に「2つの4」をクリアしていても、4分の1を貯金しなかったら、結局クリアできていないのと同じことです。

>>金利の上昇リスクに備える「変動金利の2つの4」

 

●今後家を買い替える可能性がある人にも変動金利はお勧め

これから家族が増えるかもしれない、また海外への転勤などで家を手放す可能性もあるなどの理由から、「この家にずっと住むとは限らない」という人にも変動金利はお勧めです。住み替え、つまり売却して繰り上げ返済する選択肢が取れる人だからです。