■固定金利はどんな人に向いているか?
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「固定金利は高いな…でも変動金利が上がらなかったら損だ」。もしも、こういう認識であったのなら、ひとつレベルアップできたのではないかと思います。固定金利が合っているのはどんな人か、どんな人に固定金利がお勧めか、次の2つの考え方を説明していきましょう。
▼公務員など収入が景気の影響を受けにくい人
「好景気のインフレ時には金利が上がる」「不景気のデフレ時には金利が下がる」という傾向があります。もし今後好景気のインフレになって金利が上がっても、固定金利ならば収入に対する支払いの負担は軽いままで一定です。収入が景気の影響を受けにくい人にとっては、固定金利が有利に働きます。
▼変動金利の元利均等返済額の25%を貯蓄できるだけの収入がない若い人
社会に出てからまだ間がないという人にも、固定金利はお勧めです。固定金利ならば金利変動リスクはなく、支払いがずっと一定になります。一定額の負担に対して収入はこれから伸びていくわけです。前半は大変ですが、高齢化社会のリスクが増大する後半は楽になっていくバランスのいい返済計画になります。