「夫婦でなくなっても」ローンを払う覚悟があるか?



 

■「夫婦でなくなっても」ローンを払う覚悟があるか?
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収入合算やペアローンを検討するのは、「夫の収入だけではあと少し足りない…」という場面です。しかし、借りたいのは「あと少し」にもかかわらず、2人分の人生を人質に取られるのが連帯保証(債務)です。そして、より大きなリスクを負うのは、出産のリスクを負い、産休によってキャリアが中断する可能性の高い、妻のほうです。夫婦が互いに協力するのは当然のことですが、仮に離婚して夫婦関係が解消となっても、なくならないのが連帯保証(債務)です。ですから、夫婦でいることを前提として決断するのではなく、夫婦でなくなったとしても、1人でこの住宅ローン全額を払ってもよいと思えるかどうかで判断すべきです。

 

毎年結婚するカップルの3分の1が自分たちの交わした永遠の愛をリセットしています。しかし、リセットしても消えないのが借金であり、連帯保証(債務)です。しかし、金融機関が住宅ローンに連帯保証(債務)を要求することが、そもそも度を超して債権を保全しようとする態度です。元は他人であり、財産も別々の婚姻制度を無視したものであり、根本的に間違っていると私は思っています。