被災者の生活再建の助けになるセーフティーネット



 

マンションに住んでいる人で、地震保険についてこう考えている人がいます。「戸建てならば保険金に加えて貯蓄を足せば、家を再建できるかもしれない。でもマンションの場合、管理組合で建て替えの意思決定をする。どうせ、意見はまとまらないから結局再建できない。地震保険に入っても意味がない」しかし、建物の再建よりも重大な問題があります。それは、家が壊れても住宅ローンは減らないという、ごく当たり前の厳しい現実です。もはや住めない家の住宅ローンを払いきらなければならないのです。壊れた家の代わりに住む賃貸物件にも家賃が必要なので、発生する住居費は二重になります。払えなければ自己破産、被災者にとってダブルパンチになるのです。そんな局面で私的整理や自己破産にならないためにも、地震保険は生活を再建させる助けになります。