令和4年度の住宅ローン控除の条件にあてはめると、住宅ローン残高の0.7%が税金からキャッシュバックされるため、住宅ローンの金利が0.7%未満であると借金が大きければ大きいほど逆に儲かる(「逆ザヤ」ともいう)状態になります。令和3年度までは控除率が1%だったため、この逆ザヤ効果が大きく、財テク感覚で高収入の人があえて多額の住宅ローンを借りてマイホーム購入するケースが多く見られました。そこで、令和4年度からはこれが是正されており、控除率を0.7%に引き下げると同時に1年間の控除の上限額も下方修正されたのです。
令和4年度からは昔の感覚であえて多額の住宅ローンを借りたところで、前述した住宅環境性能による控除の上限額によって頭打ちとなり、儲かる金額は少なくなっています。ここでは以降では年収ごとに令和4年度0.7%の住宅ローン控除の恩恵をフルに受けられる住宅ローンの上限額についてわかりやすく解説します。